我が家から徒歩10分ほどの距離にTSUTAYAの店鋪があります。
私は毎週1枚以上、TSUTAYAで映画のDVDをレンタルして観ていましたが、なんと、この最寄りの店舗が、レンタル営業を終了してしまいました。
そんなわけで最後にDVDを3枚借りてきました。
1枚目は『ナタリー』というフランス映画。
フランス題は『La Délicatesse』。
主演は、『アメリ』でお馴染みの、オドレイ・トトゥです。
『アメリ』が大好きなので『ナタリー』も観てみました。
パリのオフィスで働く女性ナタリー、大人っぽくなったオドレイ・トトゥも、とっても魅力的です。
映画の中に出てくる重要なアイテムが、PEZ(ペッツ)というお菓子です、懐かしいですね。
ロケ地はパリですが、日本映画がパリでロケしました!みたいに、これ見よがしにパリって感じではなくて、さりげなく、でも見せ場は効果的に演出されていて素敵です。
パリのおしゃれさというのは、カッコつけないでカッコつけるというか、カッコつけるのがカッコ悪くて、一周して自然体に戻る、みたなところがあります。
いわゆるEnnui(アンニュイ)ってやつで『インサイド・ヘッド2』のダリィですね(笑)
それに対して、ニューヨークだと、ライフステージの高さが、美しさよりも上になります。
だから、自分のライフステージを表現するためにカッコつけるのです。
私が大好きな映画に『プラダを着た悪魔』があります。
田舎から出てきた素朴な娘が、ライフステージの高いカッコいい女に変身していく物語です。
主演のアン・ハサウェイが、とても魅力的です。
というわけで、2枚目は、これもアン・ハサウェイが主演の『パッセンジャーズ』。
アン・ハサウェイは、セラピスト(カウンセラー)のクレアを演じています。
クレアは、小賢しい理屈を言いたがるとか、ドアを開けたら黒縁メガネで出てくるとか、真面目さが可愛い女性です。
ミステリー映画なので、謎めいていて、不気味で怖いです。
いまさらネタバレも関係ないので言いますけれど、最後のオチが、私って死んでたの!ってわかる『シックス・センス』と殆ど同じオチです。
ミステリー映画は、推理しながら観るのが面白い反面、途中で自分なりの推理をして、それが当たっているのか? いないのか? 気にしながら見ているので、なんだか落ち着きません。
どんでん返しの設定は、途中で察しがついてしまっては物足りません。
かといって予想外過ぎても「反則だろ」「無理がある」みたいに不満を感じます。
なので、むしろ、そのオチを最初から知っておいて観たほうがいいのです。
というわけで、3枚目もミステリー映画『ザリガニの鳴くところ』
やはり途中から予想した通りのオチで、だったら最初から知っていて観たほうがいいと思いました。
訳あって、学校にも行かず、人里離れた自然の中で、孤立して暮らしている少女カイアは、実は賢くて、自然観察から生き方を学んでいます。
田舎娘が都会の女になる話ではなくて、野生児が文明人になる話ですね(笑)
映像的に美しく、見応えのある作品でした。
主演のデイジー・エドガー=ジョーンズは、アン・ハサウェイの再来などと言われています。
体型とか、髪型とか、佇まいは似ているのですが、私の主観では、顔が似ていませんね。
でも、似ている似ていないに関わらず、とても良い女優さんです。
現在公開中の映画『ツイスターズ』に主演しています。
話は『プラダを着た悪魔』に戻りますが、それをパクった日本のテレビドラマが『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』です。(リンク貼る)
アンドレア(アン・ハサウェイ)の役どころが、奈未(上白石萌音)です。
上白石萌音ちゃんは、アン・ハサウェイに似ているのか?
そもそも体型が違うし、日本人だし、全然似てないだろ!と思ってしまいがちですが、なんか、よく見てみると、顔の方向性が似ていなくもなくもなくなくない?ようにも感じます。
上白石萌音ちゃんの初主演映画『舞妓はレディ』も、田舎から出てきた素朴な少女を、舞妓に育てていく物語でした。
以上、TSUTAYAレンタルDVDから、主演女優が魅力的な映画をご紹介しました。
今朝、DVDを返却してきました。
これからは配信で見るしかない時代になるのですね。
2024年08月21日
TSUTAYAレンタル営業終了
posted by eno at 19:05| 映画
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2024年08月14日
インサイド・ヘッド2
映画『インサイド・ヘッド2』を観ました。
公開2週目、まだスクリーン01で上映してます。
せっかく劇場で見るなら、スクリーン01で見たいですよね。
一作目『インサイド・ヘッド』の続編です。
前作も面白かったのですが、今回も期待以上に面白かったです。
配信になってから見ればいいかな?と思いかけたのですが、劇場で観てよかったです。
やはり、ピクサーのCGアニメは映像クオリティーが高いです。
脳内仮想空間の表現が美しくて、劇場で鑑賞することで、没入感が高まります。
『インサイド・ヘッド』の脳内が司令室のようになっているという発想は、そのルーツを遡ると『ウッディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』が、おそらく最初だろうと思います。
この作品の、人体内部の細胞が擬人化されているという発想をパクった感じになっているのが、最近では、アニメ『働く細胞』ですね。
脳内司令室の部分は、NHKのためしてガッテンの脳内会議や、漫画『脳内ポイズンベリー』にも影響を与えたであろうと思います。
そして、実写映画化された『脳内ポイズンベリー』に、かなり影響を受けた(パクった)感じになったのが『インサイド・ヘッド』です。
『インサイド・ヘッド』も『インサイド・ヘッド2』も、対象は青少年向けに作られた作品ですが、もちろん大人が見て楽しめる、むしろ心が洗われるような爽やかな感動を与えてくれる作品です。
特に2は、感動してウルッと来ます。
涙腺が緩い方は、ハンカチを用意しておきましょう。
主人公のライリーは、平均的な普通のアメリカ人の少女で、現実の外的世界では、誰でも経験する程度の出来事しか起こりません。
しかし、この映画では、ライリーの心の内側の世界を描いていて、そこでは大きな事件が繰り広げられます。
つまり、テーマになっているのは、現実の出来事ではなくて、心(脳)の内の出来事だからなのです。
優れた文学にも共通することですが、人間の心の内面を描き出していることが、感動を呼びます。
逆に言えば、心の内面が描けていない作品は、大袈裟な大事件が必要になります。
非現実的な出来事は、共感を得難く、現実的、日常的な出来事ほど、共感を呼びます。
つまり、当たり前のことを表現しているから共感を得られ、その心の動きを想像力豊かに解説しているから面白いのです。
この映画で描かれているライリーの経験は、同年代の青少年たちにとっては、現在進行形で経験しているか、これから経験することですが、大人たちにとっては、殆どの人が、過去に経験したこと、通って来た道なのです。
だから胸を打つ。
そして、思春期の娘を見守る両親(特に母親)の立場にも共感できるのです。
だから、大人こそ見るべき映画ですね。
未だ間に合うので、劇場での鑑賞をお勧めします。
公開2週目、まだスクリーン01で上映してます。
せっかく劇場で見るなら、スクリーン01で見たいですよね。
一作目『インサイド・ヘッド』の続編です。
前作も面白かったのですが、今回も期待以上に面白かったです。
配信になってから見ればいいかな?と思いかけたのですが、劇場で観てよかったです。
やはり、ピクサーのCGアニメは映像クオリティーが高いです。
脳内仮想空間の表現が美しくて、劇場で鑑賞することで、没入感が高まります。
『インサイド・ヘッド』の脳内が司令室のようになっているという発想は、そのルーツを遡ると『ウッディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』が、おそらく最初だろうと思います。
この作品の、人体内部の細胞が擬人化されているという発想をパクった感じになっているのが、最近では、アニメ『働く細胞』ですね。
脳内司令室の部分は、NHKのためしてガッテンの脳内会議や、漫画『脳内ポイズンベリー』にも影響を与えたであろうと思います。
そして、実写映画化された『脳内ポイズンベリー』に、かなり影響を受けた(パクった)感じになったのが『インサイド・ヘッド』です。
『インサイド・ヘッド』も『インサイド・ヘッド2』も、対象は青少年向けに作られた作品ですが、もちろん大人が見て楽しめる、むしろ心が洗われるような爽やかな感動を与えてくれる作品です。
特に2は、感動してウルッと来ます。
涙腺が緩い方は、ハンカチを用意しておきましょう。
主人公のライリーは、平均的な普通のアメリカ人の少女で、現実の外的世界では、誰でも経験する程度の出来事しか起こりません。
しかし、この映画では、ライリーの心の内側の世界を描いていて、そこでは大きな事件が繰り広げられます。
つまり、テーマになっているのは、現実の出来事ではなくて、心(脳)の内の出来事だからなのです。
優れた文学にも共通することですが、人間の心の内面を描き出していることが、感動を呼びます。
逆に言えば、心の内面が描けていない作品は、大袈裟な大事件が必要になります。
非現実的な出来事は、共感を得難く、現実的、日常的な出来事ほど、共感を呼びます。
つまり、当たり前のことを表現しているから共感を得られ、その心の動きを想像力豊かに解説しているから面白いのです。
この映画で描かれているライリーの経験は、同年代の青少年たちにとっては、現在進行形で経験しているか、これから経験することですが、大人たちにとっては、殆どの人が、過去に経験したこと、通って来た道なのです。
だから胸を打つ。
そして、思春期の娘を見守る両親(特に母親)の立場にも共感できるのです。
だから、大人こそ見るべき映画ですね。
未だ間に合うので、劇場での鑑賞をお勧めします。
posted by eno at 19:27| 映画
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2024年08月03日
夜明けのすべて
映画『夜明けのすべて』のDVDを見ました。
朝ドラ『カムカムエブリバディ』の上白石萌音と松村北斗のW主演で、劇場公開時から気になっていましたが、DVD発売まで待って、自宅でゆっくり鑑賞しました。
PMS(月経前症候群)で、月に一度、イライラしてしまう藤沢さん(藤沢美沙28歳)を演じるのが上白石萌音ちゃん。
パニック障害で、電車にも乗れない、他人との距離をとっている山添くん(山添孝俊25歳)を演じるのが松村北斗くん。
原作は、尾瀬まいこ著、小説『夜明けのすべて』です。
映画は、原作の基本を崩さない範囲内でいくつかの設定が変更されているそうです。
また、原作ファンによると、面白いエピソードがカットされていたり、セリフが省略的だったりするそうで、惜しむ声も聞かれます。
私は原作を未だ読んでいないので、読んでみようと思います。
観た感想は、結論から先に言うと、とても良かったです。
この作品には、ストーリーらしいストーリーがありません。
職場と自宅を往復する日常が、淡々と描かれているだけです。
そういう映画をいいと思える人にはいい映画です。
大きな事件も起こらず、ラストはあっけなく終わってしまいます。
というより、日常生活にラストは無い、といった感じです。
萌音ちゃんと北斗くんのラブストーリーを期待した人には肩透かしです。
だけど、見ていて心地良く、もっと見ていたい、という気持ちになります。
どこか、古風な感じに撮られていて、一つ一つのシーンが、そこはかとなく、心に沁みてきます。
この人たちがどうなっていくのか?ずっと見守っていたいくなります。
ネタバレ無しの解説はここまでです。
未だ観ていない人は、是非ご覧ください。
原作小説に、映画『ボヘミアンラプソディ』を観た藤沢さんが、夜遅くに山添くんの部屋を訪ねるシーンがあるそうです。
藤沢さんは、映画が面白かったので、興奮した気持ちで、その感動を誰かに話したいのですが、未だ観ていない人に話してしまうとネタバレになってしまうので誰にも話せません。
山添くんなら、パニック障害で電車にも乗れず、映画館にも行けないので、どうせ観ないのだから、ネタバレの話をしても構わない、という藤沢さんの勝手な理屈だそうです(笑)
ここから先は映画のネタバレあり、更に解説します。
既に観た人、どうせ観ない人、ネタバレ容認の人はお読みください →続きを読む
朝ドラ『カムカムエブリバディ』の上白石萌音と松村北斗のW主演で、劇場公開時から気になっていましたが、DVD発売まで待って、自宅でゆっくり鑑賞しました。
PMS(月経前症候群)で、月に一度、イライラしてしまう藤沢さん(藤沢美沙28歳)を演じるのが上白石萌音ちゃん。
パニック障害で、電車にも乗れない、他人との距離をとっている山添くん(山添孝俊25歳)を演じるのが松村北斗くん。
原作は、尾瀬まいこ著、小説『夜明けのすべて』です。
映画は、原作の基本を崩さない範囲内でいくつかの設定が変更されているそうです。
また、原作ファンによると、面白いエピソードがカットされていたり、セリフが省略的だったりするそうで、惜しむ声も聞かれます。
私は原作を未だ読んでいないので、読んでみようと思います。
観た感想は、結論から先に言うと、とても良かったです。
この作品には、ストーリーらしいストーリーがありません。
職場と自宅を往復する日常が、淡々と描かれているだけです。
そういう映画をいいと思える人にはいい映画です。
大きな事件も起こらず、ラストはあっけなく終わってしまいます。
というより、日常生活にラストは無い、といった感じです。
萌音ちゃんと北斗くんのラブストーリーを期待した人には肩透かしです。
だけど、見ていて心地良く、もっと見ていたい、という気持ちになります。
どこか、古風な感じに撮られていて、一つ一つのシーンが、そこはかとなく、心に沁みてきます。
この人たちがどうなっていくのか?ずっと見守っていたいくなります。
ネタバレ無しの解説はここまでです。
未だ観ていない人は、是非ご覧ください。
原作小説に、映画『ボヘミアンラプソディ』を観た藤沢さんが、夜遅くに山添くんの部屋を訪ねるシーンがあるそうです。
藤沢さんは、映画が面白かったので、興奮した気持ちで、その感動を誰かに話したいのですが、未だ観ていない人に話してしまうとネタバレになってしまうので誰にも話せません。
山添くんなら、パニック障害で電車にも乗れず、映画館にも行けないので、どうせ観ないのだから、ネタバレの話をしても構わない、という藤沢さんの勝手な理屈だそうです(笑)
ここから先は映画のネタバレあり、更に解説します。
既に観た人、どうせ観ない人、ネタバレ容認の人はお読みください →続きを読む
posted by eno at 16:53| 映画
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2024年01月21日
ゴールデンカムイ
昨日は、映画『ゴールデンカムイ』を観ました。
先週のポスト『カラオケ行こ!』と同様に、人気漫画を実写映画化した作品です。
原作漫画、野田サトルの『ゴールデンカムイ』ファンなので、実写化映画もどんな作品になるのか楽しみにしていました。
観た感想ですが、例によって結論から先に言うと、とても面白かったです。
しかし、不満点といいますか、いくつかの問題(懸念)点があります。
原作漫画は、単行本で全31巻あります。
連続テレビアニメ化(30分番組)もされていて、現時点で49話まで放送されています。
私は、漫画を全巻読みましたが、アニメは観ていません。
聞くところによると、30分アニメ49話で、単行本25巻くらいのところ(まだ途中)だそうです。
このように、原作は、とても長い物語なのです。
今回の映画も、アニメ同様に、原作漫画に、ほぼ忠実に映像化されています。
つまり、映像1時間で1巻のペースなので、2時間ちょっとの今回の映画を単行本に当て嵌めると、2巻までと、3巻の冒頭が少しのところで、計算通りに、その辺りで終わっています。
だとしたら、計算上では、完結するまでに、2時間の映画で15本になります。
原作を知っていて観たのですから、最初からわかっていたことではあります。
だけど、こんな序盤でプツッ!と終わってしまうとは…
まだ、この先どうなるのかは発表されていませんが、ポストクレジットの映像を見るかぎり、既に続編が制作されているようです。
実際問題として、この漫画は、冒頭のほうは万人にわかり易い面白さなのですが、中盤からは、変態趣味が色濃くなり、ストーリーも複雑化してわかりにくくなります。
私も、中盤はよく理解できていないまま読み飛ばして進んでいた感じです。
なので、映画化の脚本では大幅に省略されて、一気に完結に向かうかも知れません。
では、映画化第1作目を観た感想を詳しくお話しします。
まず、実写化がとても上手くいっています。
不死身の杉本の戦闘シーンが、大スクリーンの劇場で観ると、迫力が凄いです。
北海道の大自然の中でのロケも美しいし、明治時代のセットも、アイヌの集落もよく再現されています。
そして、この物語で重要な動物たちの映像ですが、熊も狼も栗鼠も見事なCGで、リアルに映像化されています。
原作漫画と少し違うところがあるとすれば、アシリパ(アイヌの少女)の年齢が、どれくらいに見えるかです。
漫画では、大人っぽく振舞うけれど子供で、おそらく12歳くらいの設定です。
映画では、子供っぽく見えるけれど大人で、少なくとも女子高生以上の年頃に見えます。
私は、実写化は原作とは別作品として解釈するので、キャスティングに合わせて人物像は変えたほうがいいと思います。
アシリパの目は、黒目の周りが青いのですが、山田杏奈さんの顔は、それがとてもよく似合っていて綺麗です。
私だったらこうする!アイデアは、もっとアイヌ文化の紹介をしたい!です。
原作漫画を読み始めて、一番面白いと感じたのは、アシリパさんが、アイヌ文化を解説する部分だからです。
そこのところを省略して欲しくなくて、逆に膨らませて欲しいのです。
いずれにせよ、この先も原作通りに映像化していくとなると、ちょっと付き合いきれない、かな?
先週のポスト『カラオケ行こ!』と同様に、人気漫画を実写映画化した作品です。
原作漫画、野田サトルの『ゴールデンカムイ』ファンなので、実写化映画もどんな作品になるのか楽しみにしていました。
観た感想ですが、例によって結論から先に言うと、とても面白かったです。
しかし、不満点といいますか、いくつかの問題(懸念)点があります。
原作漫画は、単行本で全31巻あります。
連続テレビアニメ化(30分番組)もされていて、現時点で49話まで放送されています。
私は、漫画を全巻読みましたが、アニメは観ていません。
聞くところによると、30分アニメ49話で、単行本25巻くらいのところ(まだ途中)だそうです。
このように、原作は、とても長い物語なのです。
今回の映画も、アニメ同様に、原作漫画に、ほぼ忠実に映像化されています。
つまり、映像1時間で1巻のペースなので、2時間ちょっとの今回の映画を単行本に当て嵌めると、2巻までと、3巻の冒頭が少しのところで、計算通りに、その辺りで終わっています。
だとしたら、計算上では、完結するまでに、2時間の映画で15本になります。
原作を知っていて観たのですから、最初からわかっていたことではあります。
だけど、こんな序盤でプツッ!と終わってしまうとは…
まだ、この先どうなるのかは発表されていませんが、ポストクレジットの映像を見るかぎり、既に続編が制作されているようです。
実際問題として、この漫画は、冒頭のほうは万人にわかり易い面白さなのですが、中盤からは、変態趣味が色濃くなり、ストーリーも複雑化してわかりにくくなります。
私も、中盤はよく理解できていないまま読み飛ばして進んでいた感じです。
なので、映画化の脚本では大幅に省略されて、一気に完結に向かうかも知れません。
では、映画化第1作目を観た感想を詳しくお話しします。
まず、実写化がとても上手くいっています。
不死身の杉本の戦闘シーンが、大スクリーンの劇場で観ると、迫力が凄いです。
北海道の大自然の中でのロケも美しいし、明治時代のセットも、アイヌの集落もよく再現されています。
そして、この物語で重要な動物たちの映像ですが、熊も狼も栗鼠も見事なCGで、リアルに映像化されています。
原作漫画と少し違うところがあるとすれば、アシリパ(アイヌの少女)の年齢が、どれくらいに見えるかです。
漫画では、大人っぽく振舞うけれど子供で、おそらく12歳くらいの設定です。
映画では、子供っぽく見えるけれど大人で、少なくとも女子高生以上の年頃に見えます。
私は、実写化は原作とは別作品として解釈するので、キャスティングに合わせて人物像は変えたほうがいいと思います。
アシリパの目は、黒目の周りが青いのですが、山田杏奈さんの顔は、それがとてもよく似合っていて綺麗です。
私だったらこうする!アイデアは、もっとアイヌ文化の紹介をしたい!です。
原作漫画を読み始めて、一番面白いと感じたのは、アシリパさんが、アイヌ文化を解説する部分だからです。
そこのところを省略して欲しくなくて、逆に膨らませて欲しいのです。
いずれにせよ、この先も原作通りに映像化していくとなると、ちょっと付き合いきれない、かな?
posted by eno at 14:37| 映画
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2024年01月18日
カラオケ行こ!
先週、映画『カラオケ行こ!』を観ました。
和山やまの人気漫画を実写映画化した作品です。
原作漫画ファンなので、実写化映画もどんな作品になるのか楽しみにしていました。
結論から先に言うと、とても面白かったし、劇場で観て正解でした。
劇場で観て正解だった理由を三つ。
一つ目は、原作漫画ファンだから、公開直後に早く観たいのです。
二つ目は、やはり原作漫画ファンである他の観客たちと笑いを分かち合えるのです。
三つ目は、一応、音楽映画なので、音響効果の良い劇場で観るべきだからです。
スクリーンサイズは大きくなくてもいいと思います。
設備の良い劇場で、良い座席位置で、気持ちを集中してご覧ください。
ストーリーは原作漫画に忠実ですが、主人公の人物背景(学校や家庭など)を、漫画よりも膨らませて描いています。
漫画では描けない、音響や動きでインパクトを与える映画的な表現も効果的に用いられています。
そして、やはり、この話のテーマは歌ですから、歌声から、笑いや感動を受け取ってください。
狂児役を演じた綾野剛は、漫画の狂児には似ていません。
漫画の狂児は、綺麗な顔をしていて、慇懃な雰囲気を漂わせながら、蛇のような不気味さを併せ持っています。
綾野剛の狂児は、顔からして悪人顔で、粗野な感じが先立っていますが、人懐こさを感じさせます。
少し違ったキャラのように感じますが、映画は映画で、このキャスティングにして成功だと思います。
言っておきますけれど、ものすごくバカバカしい内容のお話しです。
だけど、何故か感動して胸が熱くなってしまうのです。
原作漫画を知らなくても、おそらく、映画から先に観て、楽しめる作品だと思います。
そして、面白かったら、原作漫画も読んでみてください。
さて、明日から映画『ゴールデンカムイ』が公開されます。
さっそく観に行く予定です。
面白かったら感想を書きますので、乞うご期待。
和山やまの人気漫画を実写映画化した作品です。
原作漫画ファンなので、実写化映画もどんな作品になるのか楽しみにしていました。
結論から先に言うと、とても面白かったし、劇場で観て正解でした。
劇場で観て正解だった理由を三つ。
一つ目は、原作漫画ファンだから、公開直後に早く観たいのです。
二つ目は、やはり原作漫画ファンである他の観客たちと笑いを分かち合えるのです。
三つ目は、一応、音楽映画なので、音響効果の良い劇場で観るべきだからです。
スクリーンサイズは大きくなくてもいいと思います。
設備の良い劇場で、良い座席位置で、気持ちを集中してご覧ください。
ストーリーは原作漫画に忠実ですが、主人公の人物背景(学校や家庭など)を、漫画よりも膨らませて描いています。
漫画では描けない、音響や動きでインパクトを与える映画的な表現も効果的に用いられています。
そして、やはり、この話のテーマは歌ですから、歌声から、笑いや感動を受け取ってください。
狂児役を演じた綾野剛は、漫画の狂児には似ていません。
漫画の狂児は、綺麗な顔をしていて、慇懃な雰囲気を漂わせながら、蛇のような不気味さを併せ持っています。
綾野剛の狂児は、顔からして悪人顔で、粗野な感じが先立っていますが、人懐こさを感じさせます。
少し違ったキャラのように感じますが、映画は映画で、このキャスティングにして成功だと思います。
言っておきますけれど、ものすごくバカバカしい内容のお話しです。
だけど、何故か感動して胸が熱くなってしまうのです。
原作漫画を知らなくても、おそらく、映画から先に観て、楽しめる作品だと思います。
そして、面白かったら、原作漫画も読んでみてください。
さて、明日から映画『ゴールデンカムイ』が公開されます。
さっそく観に行く予定です。
面白かったら感想を書きますので、乞うご期待。
posted by eno at 15:19| 映画
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