水の違いや収穫される作物の違いなど、それらの違いを飲み比べてみるのもお酒の楽しみです。
今日は、ウィスキーの味の違いについて少し書いてみます。
私の個人的な好みとしては、日本のウィスキーが好きで、以前から『山崎』や『響』をよく飲んでいました。
しかし、最近ではそれらの人気のウィスキーが品薄になってしまい、入手が困難になってしまいました。
今よく飲んでいる『知多』は、トウモロコシを主原料とするグレンモルトウイスキーです。
やはり日本のウィスキーには、日本の酒造りの繊細さがて表れていて、美味しいですね。
日本は、国土の7割が山林で、その急峻な山々と豊かな森から水が湧き出します。
水には、それぞれの土地の川の味があります。
なので、私は、日本のウィスキーと、川魚や牡蠣などを合わせて楽しんでいます。
日本酒に合うものと、日本のウィスキーに合うものは、共通点が多いのですが、日本酒がより海のものに合い、ウィスキーがより山や川のものに合う感じがします。
ウィスキーとは、そもそもはアイルランド地方、あるいはスコットランド地方で造られて有名になった蒸留酒です。北米に渡った移民たちにによって、カナダや北アメリカでもウィスキーが造られるようになり、ついには地球の裏側の日本でも盛んに造られるようになりました。
サントリーから出ている『碧Ao』というブレンドウィスキーがあって、これはまさしく世界の五大ウィスキーの蒸留所の原酒をブレンドしたワールドウィスキーという、面白いコンセプトのウィスキーです。
SCOTCH(スコッチ)の原酒は、1898年創業、スモーキーなアードモア蒸溜所と、ハイランド最古の蒸溜所のひとつスパイシーなグレンギリー蒸溜所の、古い伝統的なハイランドウィスキーです。
IRISH(アイリッシュ)の原酒は、1989年からウイスキー製造をはじめた新進気鋭のクーリー蒸溜所です。
AMERICAN(アメリカン)の原酒は、1795年の創業以来ビーム家に代々受け継がれる酵母とライムストーンウォーターにこだわった世界No.1バーボンを生み出すジムビーム クレアモント蒸溜所です。
CANADIAN(カナディアン)の原酒は、1946年創業。清涼なグレイシャルウォーターと地産の高品質なライ麦にこだわったスムースな味わいが特長のアルバータ蒸溜所です。
JAPANESE(ジャパニーズ)の原酒は、日本最古のモルトウイスキー蒸溜所の山崎蒸溜所と、白州蒸溜所です。
五大ウィスキーの混合なので、混合比率はそれぞれ20%ずつであろうと考えられます。
そうすると、日本のウィスキーは全体の20%に過ぎず、尚且つ控えめな日本的な特徴は、全体をマイルドに飲み易く整える役割をしている、ってところでしょう。
他の4種は、大きく二分することが出来ます。スコッチとアイリッシュは英国のウイスキーで、アメリカンとカナディアンは北米のウイスキーです。
英国のウィスキーは、麦芽をピートで燻す製法によって、独特の燻煙臭がキツくなります。アイラモルトの特徴である癖の強いスモーキーさは、人それぞれの好き嫌いが激しく分かれるところですね。まだ新しいクーリー蒸溜所のモルトは、シングルモルトでテイスティングしたことはありませんが、想像するに、ラフロイグ蒸留所のシングルモルトみたいな感じではなかろうかと、たぶん。
北米のウィスキーは、グレンモルトといって、トウモロコシやライ麦を原材料にしています。ライ麦のスパイシーな香りと、強めに火入れされたオーク樽の甘いバニラのような香りがします。
ブレンドされて出来上がった味は、はっきりいって癖の強いスモーキーな香りがガーンときて、これは全体的にスコッチ系だよだなあ~って感じがします。だけど、すごくマイルドに仕上がっていて、ラフロイグなんかと比較したら、ずっと飲み易いです。
で、なんだかとってもアメリカンウイスキーが飲みたくなって『TINCUP(ティンカップ)』を買ってきました。
主成分はライ麦のバーボンで、少量のモルトをブレンドして調整されています。
ほのかな甘さの中に、ライのピリッとした刺激が感じられ、全体をオークの香りがふわっと包んでいます。
ボトルのキャップの部分がメタルのカップになっています。
渓流釣りでキャンプして、これでクイッと飲みたいですね。
天然の渓流の水をチェイサーにできたら最高です。
焚火をして、釣った魚をその場で燻製にして食べたいです。
クイッ、笑
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