2016年01月07日

玄武考

玄武は、東西南北の守護神「四神」の一つで、北の方角を護る霊獣です。
北の方角を指し示す目印といえば、北極星です。
北極星は天の中心で動かないことから、古来より道標とされて来ました。
陰陽道や、道教で、北極星を信仰の対象にしたのが、「北辰信仰」です。
そして、北極星「北辰」の周りを回るのが、北斗七星「北斗」です。
玄武の姿は、北辰を動かない亀、北斗を蜷局を巻く蛇に見立てたと謂れます。

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★「玄武」6M・2016年

兵庫県に「玄武洞」という名前の洞窟があります。
名前の由来は、洞窟の岩石の「亀裂」を、玄武に見立てた事からです。
文字通り、亀の甲羅のような「亀裂」は、六角形の「柱状節理」です。
柱状節理とは、マグマが急激に冷えて固まる時に形成される現象です。
そして、玄武洞の岩石である、その火成岩を「玄武岩」と名付けました。
「玄」は、黒色を意味しますが、玄武岩の色も、黒に近い暗灰色です。
 
玄武洞.jpg
 
北辰が神格化され、菩薩に成ったのが、妙見大菩薩(妙見さん)です。
妙見菩薩は、インド発祥の菩薩ではなく、中国で生まれた菩薩です。
亀の背中に、蛇では無くて、妙見菩薩が乗った仏像があります。
 
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posted by eno at 22:45| 考察・小論 | 更新情報をチェックする