① 龍爪考 5月14日 http://enologue.seesaa.net/article/418970440.html
龍の爪は何本か? 指は何本か?
私の結論としては、五本・四本・三本、この何れか、どれも間違いではありません。
五本は、古代中国の皇帝を象徴する龍で、完全である代わりに権力者を暗喩します。
四本は、アジア全域で最も親しまれる龍で、日本でも平安時代までは四本指でした。
三本は、禅の思想と共に伝わり、安土桃山時代頃に確立した仏教的な日本の龍です。
生物学的な理屈付けと、思想や伝説を辻褄合わせして、現代的に再定義すると、、、
指の本数は、骨格的(潜在的)には、前足が五本、後ろ足が四本、爪の本数は、前後共に三本。
② 龍玉考 6月1日 http://enologue.seesaa.net/article/419949650.html
龍に玉(如意宝珠)を持たせるか?
私の結論としては、全ての龍は玉を持っていますが、玉には執着せず、手放します。
③ 龍牙考・龍尾考 6月7日 http://enologue.seesaa.net/article/420285267.html
上顎の犬歯はどうするか?
私の結論としては、上顎の犬歯は、少し下がった位置で、下向き方向に伸ばします。
尻尾に剣を持たせるか?
私の結論としては、剣は、見える形では持たせません、後付けされたアイテムなので。
(再検討した結果、新しい判断によって、剣を背景に加筆する事にしました。)
④ 龍翼考・龍鰭考 6月10日 http://enologue.seesaa.net/article/420471543.html
指の本数と爪の本数の差はどうする?
私の結論としては、前足の二指は翼竜の翼の名残、後ろ足の一指は鯉の鰭の名残に。
⑤ 龍鱗考 6月11日 http://enologue.seesaa.net/article/420488771.html
逆鱗は存在するか?
私の結論としては、龍に逆鱗は存在しません。 後付けされた独裁者批判の暗喩です。
⑥ 龍髭考 6月12日 http://enologue.seesaa.net/article/420565327.html
龍の髭と大鯰は関係あるか?
私の結論としては、龍の髭は、鯉の髭に由来したものです、鯰とは関係ありません。
「龍門の瀧」の伝説は、元々は「鯉」ではなく「チョウザメ(鮪)」でした。
なので、龍の髭鱗も、元々はチョウザメ(鮪)に由来したと考えられそうです。
とりあえず、今のところ、これらが、私の下した結論です。
制作のほうは、龍本体デザインに決着がついて、山場を越えたところです。

画面全体の演出(絵作り)のほうにシフトします、要素「水」が加わります。

【追記】 龍を描く画家は多いですが、なぜ龍を描きたがるのでしょうか?
それは、龍が画家の自画像だからです。己の内に棲む龍は、画家の素顔に他なりません。
想像だけで描く龍には、その人の本質(無自覚な自己イメージ)が投影され易いと考えます。
見え隠れして明確化されない龍の姿は、混沌とした無意識であり、深層心理の断片そのものです。
どのように描くのも、描かないのも、自由な龍だからこそ、何故そこに拘り、描くのか、描かないのか。
纏わり付く雲は、何かを覆い隠そうとしています。 こう見られたい自分と、見られたくない何か。
雲は、深層心理で分析すると、心理的隠れ蓑、とでも言えるのかも知れません。
【追記】
⑦ 雲と龍 6月15日
http://enologue.seesaa.net/article/420724310.html
⑧ 龍角考 6月19日
http://enologue.seesaa.net/article/420913635.html
⑨ 三毒と倶利伽羅剣 2016年3月16日
http://enologue.seesaa.net/article/435007812.html
⑩ 迦楼羅焔 2016年6月5日
http://enologue.seesaa.net/article/438657135.html