2023年12月28日

DORADO BOOKS

2023年も残すところあと僅かになりました。
私は、今年の後半、ずっと作品集制作をしていました。
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榎俊幸作品集2000~2023『楽園と人間』
ENOKI TOSHIYUKI WORKS 2000-2023“Paradise and Humanbeing”
解説文は美術評論家の千足伸行さんに書いて頂きました。
A4ハードカバー200ページ、ドラードブックスから出版、3500円。
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当初は秋に予定していた出版が遅れて、年末ぎりぎりになりました。
ドラードブックスに納品された完成品にサインを書いたのが冬至です。
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ドラードブックスがある早稲田には、一陽来福創始の寺、放生寺/穴八幡宮があります。
12月22日、冬至の日の午前中にお参りして一陽来福を頂いてきました。
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お参りの後は、昔懐かしい昭和にタイムスリップしたようなお店、メルシーでお昼を食べました。
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ドラード和世陀は観光スポットにもなっています。
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ドラードギャラリーは、新年1月4日から営業開始です。
1月5日からは榎塾展を開催します。
初詣と併せて、早稲田界隈を散策してみてはいかがでしょうか?
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posted by eno at 18:10| 日記 | 更新情報をチェックする

2023年12月20日

美術の窓 2024年 1月号

美術の窓 2024年 1月号
巻頭特集『心ときめく装飾美』(47ページ)
『鳳凰』25号(2018年)を紹介しています。
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posted by eno at 14:15| お知らせ | 更新情報をチェックする

2023年12月10日

霊亀図考

『若冲と波山展』廣澤美術館
2023年12月7日(木)~2024年2月4日(日)
10:00~17:00 月曜休館(1月8日は開館)
※12月30日~1月1日、1月9日は休館

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伊藤若冲の『霊亀図』という奇妙な絵があります。
そもそも霊亀とは何でしょう?
古代中国の神話に登場する空想上の怪物で、動かない絶対的な基礎を象徴する、北極星の比喩でもある亀の妖怪『贔屓』の甲羅の上に、蓬莱山という岩山を載せた姿で現されます。
しかし、若冲が描いた亀に似た生き物の甲羅には、蓬莱山が載っているようには見えません。
体の後ろ半分が画面から切り取られているので、もしかしたらお尻のほうに蓬莱山が載っている可能性は否定できませんが、少なくともこの生き物を霊亀だと決定付ける根拠はありません。
もし、仮に、若冲本人も、この生物の正体が何なのわからずに描いたのだとすれば?
あえて蓬莱山を描かず(切り取り)霊亀であるかどうかは曖昧にしたのかも知れません。
あるいは、若冲本人ではなく、後のこの絵を見た誰かが『霊亀図』という題名を付けてしまったのかもしれません。
では、これが霊亀ではないとすれば、若冲が描こうとしていた謎の生物は何なのでしょう?
私の見解は、若冲は、自分では見たことのない、アルマジロを描いたのだろうと推測します。
アルマジロは、中国名では、犰狳といいます。
犰狳は、古代中国の妖怪で、山海経に記されています。
犰狳の基本形態は兎に似ていて、鳥のような嘴や蛇のような尾を持つとされています。
私の推理をもう少し押し進めてみると、江戸時代に、犰狳(アルマジロ)を描いた中国の絵があって、それが日本に渡ってきて、若冲はそれを見て、自分なりのアレンジを加えで描いたのだろうと思います。
アルマジロは、パッと見に甲羅を背負っているように見えなくもありません。
実物を見たことがない昔の人は、それを亀の仲間だと思ってしまったとしても、仕方がないでしょう。

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posted by eno at 18:32| 考察・小論 | 更新情報をチェックする

2023年12月04日

異人たちとの夏

【訃報】昨日(12/2)脚本家の山田太一さんがお亡くなりになられたそうです。
哀悼の誠を捧げます。
新潮文庫『異人たちとの夏』の装画を手がけたのは1991年でした。
追悼に読み返してみたいと思います。
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posted by eno at 00:02| 読書 | 更新情報をチェックする