2017年08月24日

自尊心

提婆達多(ダイバダッタ)は、お釈迦様の弟子です。
優秀な、一番弟子だったのですが、何をやっても、お釈迦様には一歩及ばない、2 の存在でした。
提婆達多は、自分が大好きの“ナルシスト”で、我が強く、負けず嫌いでした。

ある日、お釈迦様は、皆の前で、提婆達多を叱ります。
皆の見ている前で叱られた提婆達多は、悔しくてたまりません。

提婆達多は、お釈迦様を逆恨みして、復讐したくなりました。
お釈迦様を亡きものにして、自分が教団のトップに立とうとしますが、失敗して、教団を去ります。
そして、お釈迦様の敵になり、悪に転落します。

提婆達多をそうさせたのは、人一倍強い、彼の「自尊心」でした。

自惚れの強い提婆達多ですが、何をやってもお釈迦様には敵いません。もやもやしたコンプレックス(劣等感)を感じていました。その一方で、他の弟子たちの上に立ち、優位を感じていたのです。その心を見透かされたように、皆の前で恥をかかされ、自尊心を打ち砕かれました。本来であれば、間違いを正された時こそ、謙虚に反省して、成長の機会としなければなりません。しかし、悔しさに憑かれた提婆達多は、小事に拘り、大義を見失います。傷ついた自尊心に執着し、自分を傷つけたお釈迦様が憎くなりました。

お釈迦様は、何故、わざわざ、皆の見ている前で、提婆達多を叱ったのでしょうか?

私は、学生時代は体育会系でした。運動部の監督は、皆の前で選手を叱ります。そして陰で褒めます。そのような世界で育った私には、お釈迦様の気持ちが解るような気がします。皆で共通の志に向う場では、ちっぽけな自尊心など捨てなければなりません。お釈迦様は、提婆達多を見ていて、致命的な欠点を見抜いたのです。そして、それを鍛え直さなければならないと考えました。本当の使命に目覚めさせるためには、先ずは自尊心を叩き潰す必要があったのです。しかし、提婆達多は、それに耐えられませんでした。

自尊心に執着すると、とても厄介な煩悩になります。
自尊心とか、自意識とか、承認欲求とか、自己評価が高いとか、低いとか・・・
自分とは何でしょうか? 他者から見られる自分と、自分自身が見る自分と、どちらが本当の自分でしょうか? 本当に大切にしなければならいのは、どちらの自分でしょうか?
誰かの指摘で、鏡に映った自分を見せられ、傷つき、相手を見返してやりたくなり、それも出来ずに、陰に隠れて批判する。そんな惨めな自分に気付き、更に自尊心がボロボロになっていきます。
傷つかない自尊心を持つ人は、極めて徳の高い、稀な人です。それは、ダイヤモンドのように高潔な自尊心なのか、水のように柔軟な自尊心なのか? 無くてはならない自尊心ですが、それを自分自身が制御できているのか、今一度、自分に問い直してみる必要がありますね。

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posted by eno at 01:15| 思った事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月12日

暗黒女子

映画「暗黒女子」のBlu-rayを観ました。
清水富美加が主演で、今年(2017年)の4月1日に公開された話題作です。
劇場で鑑賞したかったのですが、観そびれてBlu-rayになってしまいました。
作品を観ての評価は、とても面白いです。お薦めです。

暗黒女子.jpg

清水富美加といえば、宗教団体「幸福の科学」への出家で世間を騒がせました。
現在、教団での名前は、千眼美子で活動しているそうです。



今後は、教団制作の映画に、千眼美子として出演するみたいです。
現在公開中のホラー映画「東京喰種 トーキョーグール」にも出演していて、人を喰う妖怪のような役を演じています。一説によると、その役が、信仰に反していて耐えられなかったとかで、女優を引退したらしいのですが、これが清水富美加としての最後の出演作品になりました。

清水富美加.jpg

映画「暗黒女子」は、女子高を舞台にしたミステリーです。
少女の死が、殺人なのか、自殺なのか、死んでいないのか、少し怖いですが、残酷シーンも無いですし、ホラー映画ではありません。優等生を演じる女子高生の、嫉妬と、嘘と、秘密と、裏側の暗黒面を、パズルの様なプロットの組み立てで描いた作品です。印象としては、映画的というより、舞台演劇のような演出で作られていて、エンターテイメント性が高く、芸術作品的な難解さはありません。



★「 暗黒女子オフィシャルサイト

♪ エンディングテーマ曲 Charisma.com「#hashdark」(short edit ver.)

posted by eno at 11:02| 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

トークライブ

現在ドラードギャラリーで開催中の笹本正明展〈Junk Children〉(〜8月6日まで)と、榎塾が重なった8月3日晩に、私と笹本さんの対話形式で、講演をしました。笹本さんは、大勢の前で話すのは苦手だとおっしゃっていましたが、それは全然関係無いと思っていました。語るべき言葉を持っているかどうか、それだけの問題です。
6時半から7時半まで、榎塾の講評会にも笹本さんにご参加頂き、皆の作品に、一点一点、コメントを頂戴しました。7時半から8時まで、展覧会場で、笹本さんの作品解説。8時から、パーティー会場に移動して、トークライブを開催しました。司会者から、質問の事前通告があったので、@アートと時代性、Aアートとデザイン B影響を受けた映画、について、用意してきた答弁をしました(笑) 最初は生真面目な雰囲気で話し始めた笹本さんも、シャンパンで乾杯して、おつまみを食べながら、だんだんリラックスしてきて、思っていた通り、言葉のほうから、どんどん溢れてきて、エキサイティングな、楽しい講演会になりました。
三人.jpg
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=781563262004196&set=a.107581866069009.16078.100004515882128&type=3&theater

講演会で話した内容は・・・
自分の覚え書きとして、要約を書きましたが、やはり、その場に参加した人々だけに語り掛けた言葉なので、非公開ってことで、文書は廃棄しました(笑)
客席.jpg
posted by eno at 12:20| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする