2018年11月08日

宮本輝『流転の海 全九巻』完結を祝う会

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私は、小説の装画をよく描きます。宮本輝さんの「流転の海」は、新潮社のシリーズを、第一巻から九巻まで、単行本も、文庫も、愛蔵版のボックスまで、全ての装画を担当しました。

そして、ついに第九巻(完結編)「野の春」が出版され、11月5日、宮本輝さんからのお招きで、出版記念パ―テー(宮本輝『流転の海 全九巻』完結を祝う会)に出席しました。年に一度、着るか着ないかのスーツ姿です。読書の時にしかかけないメガネもかけています(宮本輝さんふうに)。

会場の、帝国ホテル桜の間に、少し早めに到着した私は、控室に通されて、独り先生を待ち、そして感動の御対面です。
先生にご挨拶して、少しお話しをして、奥様にもご挨拶しました。黒井千次さんがお見えになり、新潮社の佐藤隆信社長がお見えになり、ご家族の方々もお揃いになり、皆様にご挨拶して、そして会場へ。

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最初に黒井千次さんが御挨拶されました。その後も、たくさんの方々のスピーチがありました。

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パーティー会場には、これまでに出版された流転の海シリーズの本が飾られています(福武書店から出版された初版本は、私の装画ではありません)。ディスプレイの前で、宮本輝さんが「装画を描いてくれた人です」と、ファンの人々に私を紹介すると、「野の春」を持って来た人からサインを求められました。照れくさいけれど嬉しいです、ありがとうございます。

パーティー会場には著名な小説家の姿が何人も見えます。美術界では少々顔を知らている私ですが、文学界では知り合いも少ないので、紹介してもらうのは、新潮社(編集者と社長)だけが頼りです。しかし、他人に頼らず、自分なりにさりげなく話しかけたりもしました。

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北方謙三さんが隣で煙草に火を点けたので、すかさず灰皿を差出し、お話しをしました。
ツーショット自撮りさせてもらった後ろには、高樹のぶ子さん、山田詠美さんも写っています。

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大沢在昌さんがいらっしゃったので、佐藤社長にお願いして、紹介してもらいしました。

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島田雅彦さん。やっぱり独特な雰囲気でしたが、優しい感じです。

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山田詠美さん。とってもお茶目な感じです。

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高樹のぶ子さんは、「時を青く染めて」の装画を描かせてもらっています。
ツーショット写真を撮り逃してしまったのは痛恨のミス(^_^;)

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宮本輝さんの御挨拶で閉会となります。
シリーズ完結おめでとうございます。執筆のほうは完結しましたが、実は、最終巻「野の春」は、未だこれから文庫化されるので、私の装画は完結していないのです(^_^;)

装画の完結を、どんな絵で締め括ろうか、構想を練っているところです。
posted by eno at 00:50| 日記 | 更新情報をチェックする

2018年10月29日

ゴロウ・デラックス予告

11月1日(木)深夜、TBSテレビ「ゴロウ・デラックス」
宮本輝さんが御出演。遂に完結!流転の海シリーズのご紹介です。

私は出演しませんが、「流転の海」第一部~第九部「野の春」まで、装幀が紹介されます。
posted by eno at 09:50| 日記 | 更新情報をチェックする

2018年10月23日

11月3日に観〇光 ART EXPO 2018 鎌倉展を観に行ったほうがいい三つの理由

◆ その1、展覧会初日、表紙に石州和紙を使った御朱印帳を販売!

会場で御朱印帳をお買い上げの方には、観〇光展観覧記念サインをお書きします。


◆ その2、円覚寺 宝物風入・舎利殿秋の特別公開!

観〇光展の会場である龍隠庵は、北鎌倉駅前の円覚寺の内にある塔頭です。
3日~5日、円覚寺の宝物が展示され、普段は非公開の国宝舎利殿を拝観できます。

◆ その3、文化の日は「晴れの特異日」!

天気予報でも、11月3日の鎌倉市は、理想的な秋晴れです。
(※ 特異日、天気予報は確率予想です。外れる場合もございます)

紅葉シーズンの北鎌倉で、自然と文化の美を御堪能ください。
posted by eno at 11:45| お知らせ | 更新情報をチェックする

2018年09月15日

Meditation

瞑想 (Meditation) するときには、何も考えてはいけない、と思っている人が、けっこう多くいます。

しかし、覚醒状態の脳は、常に何かを考えています。もし、脳が何も考えない(思わない・想わない)とすれば、それは眠るか、気絶するか、昏睡状態を意味します。そのような意識レベルの低下を、瞑想とは言いません。


瞑想とは、文字通り「瞑」という状態で、何かを「想う」精神活動です。

考えてはいけないのではなく、むしろ一生懸命に考えるのが、瞑想の本質だと言えます。


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 『何かをすることに理由がある、しないことに理由は無い』


熊のプーさんに 「なにしてるの?」 と訊くと 「なんにもしないをしているんだよ」 と答えます。

プーさんは、自分が 「なんにもしない」 と名付けた行動を、一生懸命にしているのです。

つまり、それ以外の余計なこと(邪念)に意識を分散させず、その何か一つだけに意識を集中しているのです。

それとよく似た行動を、我が家の猫たちにも見ることが出来ます。その状態を、私は「充満した空(くう)」と呼んでいます。


じゃあ、具体的に何をしているのか? ということになりますが、たとえば禅の修行を例に考えてみましょう。

「座る」という方法で瞑想するのが「座禅」であれば、それは座ることがテーマですから、ひたすら全力で座るだけです。

それと同様に、それ以外の様々な形や動きにもテーマがあります。ですから、そのテーマを全力でやればいいのです。

仕事でも、日常の生活動作でも、邪念を排して、全力でやるべきことのみに意識を集中するのが、禅の修行です。


何かをやることで意識が満たされてしまえば、それ以外の邪念は入り込む余地が無くなります。

逆に、集中が弱ければ、邪念が湧いてきて、瞑想状態が崩れます。


ヨガのポーズの一つに「屍のポーズ」があります。テーマは死体のように横たわることです。

もちろん、本当に死ぬわけにはいきませんから、呼吸などを維持して、それら以外の感覚から力を抜くのです。手足の力を抜いて、顔の力も抜いて、弛緩状態になります。目を瞑って、視覚を閉じます。そのようにして順番に感覚を閉じていきます。すると、耳だけは、閉じることが出来ないことに気付かされます。従って、全身の力が抜けたとき、音を聞く感覚だけが残り、それが意識の全てになります。ですから、むしろ積極的に、遠くの微かな音を聞くことに集中すると、全身の力が抜けた状態になれるわけです。全身が全て耳(聴覚)になればいいのです。


自分が見たいイメージ、感じたい感覚に、全力で集中して想うのが瞑想です。もしも、自分の中の潜在意識から湧き出るイメージが、全身を満してしまうのならば、外から入る現実の意識を全て追い出すことも可能です。意識と行為が完全に一致したとき、トランス状態に入ります。


逆に「考えてはいけない」と考えしまうと、瞑想できません。


たとえば、禁煙している人が、タバコが吸いたい気持ちを、必死で打ち消そうとするとき、むしろタバコについて考えている (邪念に囚われている) 状態です。今それをしていないことについて考えるのが邪念です。邪念は、打ち消せば打ち消すほど強くなります。意識は邪念で満たされていきます。


では、どうすればいいのでしょうか?


「してはいけない」なんて思わなければいいのです。


本当にしないのならば、否定の理由を考えるなんて無意味です。だって、しないのですから。

否定するということは、本当はしたいという、反対の欲望を隠して、偽っているからなのではないでしょうか?

葛藤とはそういうものです。自己矛盾、アンビバレンツ・・・ 人は、それを必死で正当化しようとします。

そのような、不自然な精神状態を脱して、自然体に向うのが瞑想です。


たとえば「戦争」とか「原発」を例に考えてみましょう。


「戦争をしない。戦力の保持をやめる」と宣言するのは無意味です。

しないと言っても、しなければならない状況に追い込まれたら、するのです。

ですから、しなければならない状況で、出来ないとしたら、むしろ不安です。


戦争をしたくないのなら、その逆の平和状態を維持するしかありません。

出来るけれども、する必要が無い状況を整えれば、不安も解消されます。


原発をやめるべき理由を並べ立てるのも無意味です。

やるべき理由によって、簡単に打ち消されてしまいます。

繰り返し述べているように、やる必要が無くなれば、やらないのです。それが自然体です。

ですから、自ずと原発が必要なくなるように、シフトを替えればいいのです。


何かを「しない」という発想は、自己正当化するための責任転嫁に過ぎません。

根本原因が、自分自身にある事実から、逃げたいのですね。

自分に向き合って、とことん考える必要があります。


【追記】(9月21日)
posted by eno at 22:42| 思った事 | 更新情報をチェックする

2018年09月04日

カメラを止めるな!

映画「カメラを止めるな!」を観ました。

約二か月前、フェイスブックに「カメラを止めるな!」の話題をアップしました。
↓ 以下、7月7日の私のFB投稿記事をコピペ(>『』)します。

>『ゾンビ映画とか、あんまり興味ないのですが、これは面白そうかも。
映画「カメラを止めるな!」単なるゾンビ映画では終わらないらしい。』

>『そもそも自分も未だ観ていないのだけれど、ネタバレ気味にあらすじを説明します。
ゾンビ映画を撮影する話です。監督がこだわってワンカット長回しで撮影していると、本物のゾンビが現れてしまって、さあどうする!? となって、カメラを止めるな! という話みたいです。
で、それが、超くだらなくて、笑えるらしいのですが、笑って、笑って、笑って泣いた、という具合いに、最後は感動できるそうです(と、観た人は言っています)。僕の勘では、芸術性はゼロだと思うのですが、娯楽的笑いは期待していいと思います(しかも、感動的なら面白い)。』

>『「ブリグズビー・ベア」も見たいんだよなぁ~。』

>『見たい見たいと思いながら、暇が無くてなかなか見られないまま、今朝はテレビのワイドショーでも取り上げられてしまった。』 

その頃は未だ都内2館しか上映していませんでした。そのときに観に行ってもいいと思ったのですが、調べてみると、上映館が増える予定とか書いてあったので、もしやと思って、さらに調べると、口コミ宣伝に芸能人が絡んでいたので、もうすぐ全国拡大上映するに違いない思って待つことにしました。すると思った通り、我が家の最寄りの映画館でも上映が始まったので、さっそく妻と二人で観て来ました。 
この二カ月間、観てないくせに脳内予想上映を繰り返していた結果、ほぼ読み通りの展開でした(笑)、それでもかなり面白かったです。笑いました。妻も笑っていました。
俺様ランキングでは、日本映画コメディー部門で第三位に食い込む高評価です。第二位の「ハッピーフライト」に迫る面白さでした。ちなみに第一位は、不動のダントツで「ラジオの時間」です。

もう何処でも誰でも観られるようになったと思うので、ぜひ観て下さい。できれば、笑い声がドッと湧くような満席の劇場で観たいですね。
posted by eno at 23:56| 映画 | 更新情報をチェックする