2024年08月21日

TSUTAYAレンタル営業終了

我が家から徒歩10分ほどの距離にTSUTAYAの店鋪があります。
私は毎週1枚以上、TSUTAYAで映画のDVDをレンタルして観ていましたが、なんと、この最寄りの店舗が、レンタル営業を終了してしまいました。

そんなわけで最後にDVDを3枚借りてきました。

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1枚目は『ナタリー』というフランス映画。
フランス題は『La Délicatesse』。



主演は、『アメリ』でお馴染みの、オドレイ・トトゥです。
『アメリ』が大好きなので『ナタリー』も観てみました。
パリのオフィスで働く女性ナタリー、大人っぽくなったオドレイ・トトゥも、とっても魅力的です。

映画の中に出てくる重要なアイテムが、PEZ(ペッツ)というお菓子です、懐かしいですね。

ロケ地はパリですが、日本映画がパリでロケしました!みたいに、これ見よがしにパリって感じではなくて、さりげなく、でも見せ場は効果的に演出されていて素敵です。

パリのおしゃれさというのは、カッコつけないでカッコつけるというか、カッコつけるのがカッコ悪くて、一周して自然体に戻る、みたなところがあります。
いわゆるEnnui(アンニュイ)ってやつで『インサイド・ヘッド2』のダリィですね(笑)
それに対して、ニューヨークだと、ライフステージの高さが、美しさよりも上になります。
だから、自分のライフステージを表現するためにカッコつけるのです。

私が大好きな映画に『プラダを着た悪魔』があります。
田舎から出てきた素朴な娘が、ライフステージの高いカッコいい女に変身していく物語です。
主演のアン・ハサウェイが、とても魅力的です。

というわけで、2枚目は、これもアン・ハサウェイが主演の『パッセンジャーズ』。



アン・ハサウェイは、セラピスト(カウンセラー)のクレアを演じています。
クレアは、小賢しい理屈を言いたがるとか、ドアを開けたら黒縁メガネで出てくるとか、真面目さが可愛い女性です。
ミステリー映画なので、謎めいていて、不気味で怖いです。

いまさらネタバレも関係ないので言いますけれど、最後のオチが、私って死んでたの!ってわかる『シックス・センス』と殆ど同じオチです。
ミステリー映画は、推理しながら観るのが面白い反面、途中で自分なりの推理をして、それが当たっているのか? いないのか? 気にしながら見ているので、なんだか落ち着きません。
どんでん返しの設定は、途中で察しがついてしまっては物足りません。
かといって予想外過ぎても「反則だろ」「無理がある」みたいに不満を感じます。
なので、むしろ、そのオチを最初から知っておいて観たほうがいいのです。

というわけで、3枚目もミステリー映画『ザリガニの鳴くところ』



やはり途中から予想した通りのオチで、だったら最初から知っていて観たほうがいいと思いました。

訳あって、学校にも行かず、人里離れた自然の中で、孤立して暮らしている少女カイアは、実は賢くて、自然観察から生き方を学んでいます。
田舎娘が都会の女になる話ではなくて、野生児が文明人になる話ですね(笑)
映像的に美しく、見応えのある作品でした。

主演のデイジー・エドガー=ジョーンズは、アン・ハサウェイの再来などと言われています。
体型とか、髪型とか、佇まいは似ているのですが、私の主観では、顔が似ていませんね。
でも、似ている似ていないに関わらず、とても良い女優さんです。
現在公開中の映画『ツイスターズ』に主演しています。

話は『プラダを着た悪魔』に戻りますが、それをパクった日本のテレビドラマが『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』です。(リンク貼る)
アンドレア(アン・ハサウェイ)の役どころが、奈未(上白石萌音)です。
上白石萌音ちゃんは、アン・ハサウェイに似ているのか?
そもそも体型が違うし、日本人だし、全然似てないだろ!と思ってしまいがちですが、なんか、よく見てみると、顔の方向性が似ていなくもなくもなくなくない?ようにも感じます。

上白石萌音ちゃんの初主演映画『舞妓はレディ』も、田舎から出てきた素朴な少女を、舞妓に育てていく物語でした。

以上、TSUTAYAレンタルDVDから、主演女優が魅力的な映画をご紹介しました。
今朝、DVDを返却してきました。
これからは配信で見るしかない時代になるのですね。
posted by eno at 19:05| 映画 | 更新情報をチェックする

2024年08月14日

インサイド・ヘッド2

映画『インサイド・ヘッド2』を観ました。
公開2週目、まだスクリーン01で上映してます。
せっかく劇場で見るなら、スクリーン01で見たいですよね。



一作目『インサイド・ヘッド』の続編です。
前作も面白かったのですが、今回も期待以上に面白かったです。
配信になってから見ればいいかな?と思いかけたのですが、劇場で観てよかったです。
やはり、ピクサーのCGアニメは映像クオリティーが高いです。
脳内仮想空間の表現が美しくて、劇場で鑑賞することで、没入感が高まります。

『インサイド・ヘッド』の脳内が司令室のようになっているという発想は、そのルーツを遡ると『ウッディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』が、おそらく最初だろうと思います。
この作品の、人体内部の細胞が擬人化されているという発想をパクった感じになっているのが、最近では、アニメ『働く細胞』ですね。
脳内司令室の部分は、NHKのためしてガッテンの脳内会議や、漫画『脳内ポイズンベリー』にも影響を与えたであろうと思います。
そして、実写映画化された『脳内ポイズンベリー』に、かなり影響を受けた(パクった)感じになったのが『インサイド・ヘッド』です。

『インサイド・ヘッド』も『インサイド・ヘッド2』も、対象は青少年向けに作られた作品ですが、もちろん大人が見て楽しめる、むしろ心が洗われるような爽やかな感動を与えてくれる作品です。
特に2は、感動してウルッと来ます。
涙腺が緩い方は、ハンカチを用意しておきましょう。

主人公のライリーは、平均的な普通のアメリカ人の少女で、現実の外的世界では、誰でも経験する程度の出来事しか起こりません。
しかし、この映画では、ライリーの心の内側の世界を描いていて、そこでは大きな事件が繰り広げられます。
つまり、テーマになっているのは、現実の出来事ではなくて、心(脳)の内の出来事だからなのです。
優れた文学にも共通することですが、人間の心の内面を描き出していることが、感動を呼びます。
逆に言えば、心の内面が描けていない作品は、大袈裟な大事件が必要になります。
非現実的な出来事は、共感を得難く、現実的、日常的な出来事ほど、共感を呼びます。
つまり、当たり前のことを表現しているから共感を得られ、その心の動きを想像力豊かに解説しているから面白いのです。

この映画で描かれているライリーの経験は、同年代の青少年たちにとっては、現在進行形で経験しているか、これから経験することですが、大人たちにとっては、殆どの人が、過去に経験したこと、通って来た道なのです。
だから胸を打つ。
そして、思春期の娘を見守る両親(特に母親)の立場にも共感できるのです。
だから、大人こそ見るべき映画ですね。

未だ間に合うので、劇場での鑑賞をお勧めします。




posted by eno at 19:27| 映画 | 更新情報をチェックする

2024年08月03日

夜明けのすべて

映画『夜明けのすべて』のDVDを見ました。
朝ドラ『カムカムエブリバディ』の上白石萌音と松村北斗のW主演で、劇場公開時から気になっていましたが、DVD発売まで待って、自宅でゆっくり鑑賞しました。
PMS(月経前症候群)で、月に一度、イライラしてしまう藤沢さん(藤沢美沙28歳)を演じるのが上白石萌音ちゃん。
パニック障害で、電車にも乗れない、他人との距離をとっている山添くん(山添孝俊25歳)を演じるのが松村北斗くん。



原作は、尾瀬まいこ著、小説『夜明けのすべて』です。
映画は、原作の基本を崩さない範囲内でいくつかの設定が変更されているそうです。
また、原作ファンによると、面白いエピソードがカットされていたり、セリフが省略的だったりするそうで、惜しむ声も聞かれます。
私は原作を未だ読んでいないので、読んでみようと思います。

観た感想は、結論から先に言うと、とても良かったです。
この作品には、ストーリーらしいストーリーがありません。
職場と自宅を往復する日常が、淡々と描かれているだけです。
そういう映画をいいと思える人にはいい映画です。
大きな事件も起こらず、ラストはあっけなく終わってしまいます。
というより、日常生活にラストは無い、といった感じです。
萌音ちゃんと北斗くんのラブストーリーを期待した人には肩透かしです。
だけど、見ていて心地良く、もっと見ていたい、という気持ちになります。
どこか、古風な感じに撮られていて、一つ一つのシーンが、そこはかとなく、心に沁みてきます。
この人たちがどうなっていくのか?ずっと見守っていたいくなります。

ネタバレ無しの解説はここまでです。
未だ観ていない人は、是非ご覧ください。

原作小説に、映画『ボヘミアンラプソディ』を観た藤沢さんが、夜遅くに山添くんの部屋を訪ねるシーンがあるそうです。
藤沢さんは、映画が面白かったので、興奮した気持ちで、その感動を誰かに話したいのですが、未だ観ていない人に話してしまうとネタバレになってしまうので誰にも話せません。
山添くんなら、パニック障害で電車にも乗れず、映画館にも行けないので、どうせ観ないのだから、ネタバレの話をしても構わない、という藤沢さんの勝手な理屈だそうです(笑)

ここから先は映画のネタバレあり、更に解説します。
既に観た人、どうせ観ない人、ネタバレ容認の人はお読みください →続きを読む
posted by eno at 16:53| 映画 | 更新情報をチェックする

2024年07月21日

白州NAと12年テイスティングと究極のハイボール

以前『ウィスキーの話』で、白州12年をまだ飲んだことが無いと書きました。
この度、様々な方々のお力添えの結果、白州12年をはじめ、白州NAミニボトル、白州プレミアムハイボール缶『清々しいスモーキー』『シェリー樽原酒ブレンド』を同時に揃えて、テイスティングできるという、パーフェクト白州まつりを開催することが出来ました。

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白州12年を潔く開封し、先ずはストレートでテイスティングしてみました。
とにかく香りが強い、開栓と同時に芳香が溢れ出してきます。
それは、出来のいいブルゴーニュワインを開栓した時のように、一瞬でその場をお花畑にしてしまいます。
そして、テイスティンググラスを鼻に近づけると、深い深い森の奥に誘い込まれます。
ほんの少し口に含むと、森の奥で焚き火の跡を見つけたような、微かなスモーキー。
円やかな、柔らかい甘みが、舌を優しく撫でます。
刺激ゼロ、ビロードのような滑らかさです。


白州NA(ミニボトル)は、12年と飲み比べてしまうと、相対的に若くて軽い印象になります。
鬱蒼とした森に対して、開けた草原のような、良い意味で明るくて元気がいい感じでもあります。
シュワシュワした酸味がある炭酸水とは相性がよく、爽やかな清涼感が持ち味です。
12年は、ストレートかトワイスアップで、香り立ちと、味わいの深さを楽むべきでしょう。
NAは、ハイボールで爽快感を楽しむのが最高です。
限定販売の白州プレミアムハイボール缶は、NAよりも更に軽い感じで、スモーキーが強めです。

NAのフルーティー、プレミアム缶のスモーキー、12年のリッチなフレイバー。
それら全てを一杯のハイボールに。
究極のハイボールを作ってみました。

氷がぎっしり入った冷え冷えのグラスに、白州NAを約20mL入れてステアします。
炭酸水の代わりに、白州プレミアムハイボール缶を約120mL注いで、軽くステアします。
仕上げに、白州12年をOTS(ワン・ティー・スプーン)フロートします。
さて、どんなお味に仕上がったのか?
良い子は決して真似しないでください(笑)


白州プレミアムハイボール缶には、白州蒸留所のピーテッドモルトが多めにブレンドされている印象です。
ボウモアをハイボールにすると、程よくピーティーでスモーキーな美味しいハイボールになるのと似ています。

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⬇️以前に書いた白州プレミアムハイボール缶のレビューです。
2024年6月11日発売『清々しいスモーキー』と、2023年12月26日発売『シェリー樽原酒ブレンド』を飲み比べてみました。
白州NAで作ったハイボールと飲み比べてみると、どちらのハイボール缶も少し違いを感じますが、清々しいスモーキーのほうが白州NAのイメージにより近い仕上がりです。
どちらのハイボール缶も、白州蒸溜所で製造されたモルト原酒を材料に作られていることは間違いないと思いますが、白州NAと同じ原酒構成ではなく、短期量産用に作られている原酒の比率が高くなっているのだろうと推測できます。
白州NAよりも、軽く淡白な印象です。
白州唯一無二の華やかな香りがやや弱めで、代わりにスモーキーを強めに感じます。
清々しいスモーキーは、バーボン樽原酒の風味が主体なので、白州NAと傾向が似ています。
逆にシェリー樽原酒ブレンドは、白州NAとは違う傾向なので、発売当初から、良し悪しというより、好みの違いで、賛否両論ありました。
清々しいスモーキーでは、その辺を修正してきたと思います。
もちろん美味しいのですが、350mlのハイボール缶が、1本600円は少々お高い値段ではあります。
それでも、数量限定販売なので、もう完売してしまっていると思います。
賞味期限は10ヶ月くらいなので、シェリー樽原酒ブレンドのほうは、残り3ヶ月です。

缶はもう完売してしまったでしょう、カンだけに(笑)
ミニボトルは、またコンビんで販売したら、買うチャンスがあります。
12年は、現状では、普通に買うことは難しい状況です。
posted by eno at 16:27| 食・酒 | 更新情報をチェックする

2024年07月02日

帯(作品集)

榎俊幸作品集2000~2023『楽園と人間』の第二版に帯が付きます。

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『楽園と人間』賛
和と洋、伝統と革新、現実と幻想、光と闇 ___。
榎俊幸の魔法の筆は、あらゆる対立概念を融合する。
山田五郎

五郎さん、帯のコピー、どうもありがとうございます。

榎俊幸作品集は、ホームページ・ショップ、またはAmazonからお買い求め頂けます。

併せて、山田五郎さんの新刊『めちゃくちゃわかるよ!印象派 』も、おすすめします。

で、五郎さん、書籍に帯、どうなんでしょうね?
笑笑
posted by eno at 12:07| お知らせ | 更新情報をチェックする